ノマドワークでちょっと困ったのは、雰囲気や香りに近い情報がなくなったことと、セレンディプィーの機会が減ったことです。

ノマドワークを行うようになって、ちょっと困ったのは、なんなく知らないうちに入ってくる雰囲気や香りに近い情報がなくなったことと、セレンディプィーの機会が減ったことです。

人間は、やはり五感で全体として感んじているのでしょうね。
目に入らない、触れない存在は意識から消えていきますね。

はっきり言って、自分の上司が誰なのか興味がなくなってきました。
まだ、直属の上司はわかっても、その上となると曖昧なのが実情ですね。
正直、どうでも良いかなーと感じてます。

そして、少し前から所属する組織に、自分の机すら無くなりましたね。
もう、何年も自分の机に座らなかったですからね。
なので、私が向こうが見えないのと同様に、私の存在も消えました。
食堂で、偶に出会う知人は、まだ会社に居たんだって風な視線で見てきますからね。

でも、顧客は、これまで以上に意識します。
勿論、メンバーや関係者は、常に自分の意識内にあります。
まさに、企業内中小企業社長にとって必要な範囲で、比較的小さくも濃密な関係性になっています。
困ることは、こんな感じです。
支障が出ないようね工夫や努力にも関わらす、社内事情で困ることもポツポツ出て来ます。
ノマドワーカーの宿命でしょうね。

うーん、当たり前情報が入ってこないですね。
知ってて当然という感じの前提条件に近い部分は、なかなか伝わってきませんね。
特に、社内の雰囲気の変化や、力の入れ具合など、
実際のその場での顔色や声などの熱量を感じることがないので、
この辺のニュアンスを掴むのは難しいですね。

それと、偶然が巻き起こす化学変化の種、偶然の出会いが起きにくい。
いわゆる、セレンディプティーが起きにくい。

一人で離れて仕事をしていると、思考や、情報源がどんどん狭くなっていきます。
そこで、揺らぎの要素が、やっぱり大切だと思いますね。
様々な刺激があるには越したことないですからね。

実験暗室は、共用施設なのでそこに訪れるメンバーからは、いろいろ影響や刺激を貰えます。
でも、その刺激にも偏りが大きいです。

メーカーの開発部門の中の、設計部門で、しかも、光学関係のエンジニア。
もう、これはニッチな人たちの集団ですからね。
社内ノマドワーカーの宿命を、どう解消するか困ってしまいますね。